地味に真面目にこつこつと、家族信託のことをなるべくわかりやすく、多くの方にお伝えすることを意義とする南青山にある小さな会社です。

今回は、私が家族信託を広めたい!理由を書きたいと思います。

家族信託は、お元気なうちに(意思判断能力がある)、ご自分の財産を信頼している人に託しておけば(信託契約をすれば)、仮にご自身が認知症等で意思判断能力が無くなった状態でも、託された人の方できちんとした権限をもってその方の財産を管理したり処分することができる制度です。

今までは何もせずにご本人が認知症等になってしまった場合、ご本人の財産を管理、処分するためには、法定後見制度を利用するしかありませんでした。後見制度は本人にとって不利益になる可能性があることは原則できませんので、ご本人やご家族が、例えば、「老人ホームに入所するために自宅を売却して、その代金で入所したい」といった場合でも、ご自宅の売却には裁判所の許可が必要なため、ご自身の財産をご自身の希望の時期や金額で売却することが困難になります。

家族信託をしておけば、ご本人の財産を託された方がご本人の希望に沿った形で管理したり処分したりすることができます。
つまり家族信託が世の中に広まれば、これまで認知症等で財産を動かすことができなくなってしまった、いわゆる「塩漬けの財産」が減って、ご本人の財産が有効活用され、ご本人やご家族にとって良いことですし、取引が増加することにより、しいては日本経済のためにもなる、とても意義のあることだと思っています。

ですので、ひとつの知識としてできるだけ多くの方に広めたい、そのためには、なるべくわかりやすく、リーズナブルに家族信託が利用できるようになれば、と思っています。